昔から老化は、眼、歯、腰といって、このようなところが悪くなることが老化のシンボルでした。逆にこのようなところが悪くなると老け込んでしまうということもあります。多分に心理的なものです。歯が悪くなって抜かれてしまう。そして入れ歯が入る。もう気分は立派な老人の仲間入りです。なんとなく前かがみになり、よぼよぼしてきます。
今は寿命が長くなりました。「死ぬまで元気に楽しく生活したい」だれもがそう思っています。それなのに歯が抜かれて入れ歯になっただけで、記憶力が悪くなる、何事にも意欲がわかないといった老年期特有の症状が現れてきます。これはほんとの老化ではなくて、気分的な自信の喪失なのです。だからインプラントで、天然歯と変わらない機能や審美性を回復すると、再びにわかに自信を取り戻し、活動的になります。その変貌ぶりには眼を見張るものがあり、これがインプラントで若返るということなのです。
メデントグループの各クリニックを訪れるゲストにもそうした傾向が見られ、最初はうつむき加減に暗い表情で症状や悩みを訴えていた人たちが、「ハリウッドスマイル」をゲットした途端、はつらつとした表情に変わります。治療する前は思うようにJめなかったのですから、咀嚼筋や顔面表情筋の緊張度が足りず、そのために表情が乏しかったとも考えられます。治療によってそれらの筋肉が活発になれば、自ずと緊張度が高まり、顔に張りが出てきます。女性の場合は、化粧のノリも良くなってくるはずです。 人がはつらつとして生きるためには、「自分がかけがえのない大切な存在である」と自信を持って、自分で思えることが大切です。インプラント治療によって、人前でも臆せず思い切り笑うことができるようになると、これが気持ちのうえで力の源となり、ものごとを前向きにとらえられるようになります。それが本当の自信につながるのです。さらに社会生活への関心が高まり、仕事や趣味などあらゆることに積極的な姿勢を示すようになり、精神的に若返ります。身体的にも実際に、表情が明るくなり、豊かになり、肌の色つやも良くなって若返るのです。 私どもはインプラント治療を受けたゲストから、噛めるようになったことで毎回の食事が楽しみになり、体調も良くなったという声をよくうかがわせていただきます。
今までは思うように噛めなかったのですから、確かに何を食べてもおいしく感じられないでしょう。とくに上顎の入れ歯では味を感じる口の天井を床で覆ってしまうので味覚が半減してしまいます。それだけならまだしも、胃や腸など消化器官への負担が大きくなり、健康障害をもたらします。あるいは、入れ歯が合わないために片側だけでJむ習慣がついてしまったり、噛め合わせの具合が悪かったり、歯が抜けたままの状態で長い間放置しておくと、顎、頭、首の筋肉の異常緊張を起こし、頚椎のずれが発生します。そうなると頭痛や肩こりだけでなく、姿勢制御に問題を生じるだけでなく脊椎の中の神経や血管が圧迫されて、多様な症状が発現します。
ところがインプラントにしたら、いつの間にかこのような現代医学でとらえきれない不定形な愁訴が取れていたといったこともまま起こります。これは噛み合わせが改善されたことで、身体の重心のバランスが正常な状態に戻ったからなのです。体調が良くなれば、何事にも意欲的になり、人生を楽しむゆとりさえ生まれて、精神的にも身体的にも若返ることができるというわけです。